だるがり女子大生の備忘録

美術史専攻の22歳女子大生。いろいろ。

ジブリ作品って実は名作だらけなのでは?

今日は2016年1月22日です。

嘘です、日付を超えました。無念。

 

金曜ロードSHOW!で『魔女の宅急便』を見ました。何度目かわからないくらい見ていますが、初めの方とか案外覚えていないものですね。たぶん私の記憶力の問題。

あの犬(名前忘れた)がジジを助けてくれるシーンが一番好きです。

 

ジブリ作品を鑑賞するとほぼ毎回泣いてしまうのですが、今回は、トンボを助けにいったキキがテレビに映ったシーンでボロボロと泣き、救出するシーンでもまた泣き、エンディングの名曲「やさしさに包まれたなら」でも泣きました。そうです、涙腺ガバガバです。

 

でも、じゃあ子どもの頃からジブリ作品で泣いていたかと言われたら、そんなことはない。細かい心理描写とか、風景とか、そういう"大人しか気付けない要素"があるのもジブリ作品の魅力のひとつだけれど、そういう部分は別にしても、ある程度の大人になると見る視点というか、見ているときの感覚が違ってくるのかな、と思うわけです。

 

母はよく「親になると、ドキュメンタリーとか映画とか、スポーツとか見てても親の気持ちになっちゃう」と言うんですが、子どもの頃は「いやあんた育ててないじゃん」と思ってました。だって、育ててないからね。

でも最近、ジブリ作品に限らず、子どもから高校生くらいの子が主人公の作品を観るとですね、感情移入ができないんですね。主人公には。

 

たぶん、子どもの頃って、主人公に感情移入して冒険や探険を楽しんでいたんだと思うんですよ。で、中高生くらい、思春期かな、ちょっと大人になると、ストーリーをストーリーとして客観的に楽しむようになる。

 

でも、二十歳超えるともうなんか違う。

なんか親の気持ちになる。

 

親の気持ち、というと語弊があるかもしれません。母はともかく、私は子育てしたことないので。幼児のころ、まだ赤ちゃんだった2つ下の弟の指を噛んで泣かせたことあるくらいなんで。

でも、なんていうんだろう、親とまではいかないまでも、近所のおばちゃんとか、親戚のおばちゃんとか、そういう目線になる。姪っ子の成長を見守ってる感じ。いや、姪もいないけど。

 

もちろんストーリーをストーリーとして楽しむ気持ちはあるし、宮崎駿監督による独特の細かい心理描写に感心したりもするんだけど、ストーリーを追う目線が、完全に客観的なところにないんです。

主人公に感情移入するわけじゃないけど、近くで成長を見守っている感じ。

 

基本的に邦画って主人公の成長物語ですからね(暴言)

 

だから、キキがテレビに映ったシーンで涙が出てきたのは、あのモノクロの小さいテレビの前で、真剣な顔をしたキキを見ているおばあちゃんたちとおソノさんと同じ感覚になったからだと思う。

そのあと現におソノさん泣いてるしね。おソノさん泣いてたから私も泣いたしね。

 

そう考えると、やっぱり昔とストーリーをみる視点は変わってると思うし、昔と違って涙腺が緩くなってるのも納得できる。

だってあんなに弱弱しい少女だった姪が、急成長するんだもん……!(違う)

 

これって、たぶん、ジブリ映画だけじゃないと思う。

でも、これだけ何度見ても毎回感動できるし、新しい発見ができるし、新しい見方もできるのって、ジブリ作品くらいじゃないかなって思います。

 

もしかしてスタジオジブリって、名作だらけの、世界に誇るべき日本最高峰の配給会社なのでは?